ガンバ大阪は3日、大阪・吹田市内の練習場で公開練習を行った。

今季始動から鋭い動きを見せているFW坂本一彩(いさ、20)が、この日もスムーズな動き出しからゴールに関わるプレーを披露した。

G大阪ユース出身で、ユース所属時からU-23チームでプレーし、22年にトップ昇格を果たしたストライカー。ルーキーイヤーにJ1リーグ9試合に出場し、ゴールも決めたが、昨季はJ2ファジアーノ岡山へ期限付き移籍して実績を積んだ。

「去年はいろんなものを吸収できた。それを生かしてガンバで活躍したいっていう思いが強くなって、(G大阪に)帰ると決断しました」

23年5月のU-20ワールドカップ(W杯)でも得点を決めた男は、確かな自信をつかみ、強い覚悟を持ってG大阪に戻ってきた。

1月の沖縄キャンプでは、ゴールこそ決められなかったものの、練習試合では手応えの得られるパフォーマンス。「自分の良さがしっかり出せて、アピールできていると思う」と開幕に向けて、存在感を高めている。

昨季から指揮を執るダニエル・ポヤトス監督(45)のもとでプレーするのは初めてとなるが、「ダニ(ポヤトス監督)が求めているサッカーに、やりやすさを感じている」と充実ぶりを口にする。

「自分は(中盤に)下がって、組み立てに加わるタイプ。ダニもそこを自分に求めてくれる」。積極的にボールを引き出し、鋭く巧みなターンから打開していくプレーは、G大阪に推進力を与えることになりそうだ。

「今年爆発したいっていう思いは、もちろんあります」。若き点取り屋は、今季を飛躍の年にするつもりだ。【永田淳】