J2藤枝MYFCは6日に9日間の鹿児島キャンプを打ち上げた。同キャンプではJ2いわきなど、中1日のタイトな日程で3試合の実戦を実施。チーム戦術の共有と、選手個々の能力の見極めを図った。須藤大輔監督(46)は「明日開幕ならこのメンバーというのはある程度決まった」と総括した。

今季も超攻撃的スタイルがチームのベースだが、昨季リーグワーストの72失点を喫した守備の再構築もキャンプのテーマだった。試合ではハイプレスとブロックの使い分けに磨きをかけ、新戦力にも映像などを通じて戦術を落とし込んだ。指揮官は「前からいく時といかないときの選択はできるようになってきた」。攻撃も前への圧力と試合のテンポを落ち着かせるバランスも取れるようになってきたという。

今季は10選手が新たに加入。現時点での主力と控えの序列もはっきりしてきた。長いシーズンを戦い抜く上では選手層の厚さも必要。須藤監督は「正直、差は出てきている。底上げという意味ではこれから」と、シーズンを通して選手間の競争を促していくつもりだ。8日にチームは練習を再開する予定。スタメンの大枠が固まりつつあるチームを開幕までに仕上げていく。【神谷亮磨】