ガンバ大阪は8日、2日後に控えるサンフレッチェ広島とのプレシーズンマッチ(Eピース)に向け、大阪・吹田市内の練習場で非公開練習を行った。

広島の新スタジアムこけら落としとなる一戦では、今季セレッソ大阪から加入したMF鈴木徳真(26)のパフォーマンスが注目ポイントのひとつになる。

鈴木はJ2徳島ヴォルティス時代の21年にダニエル・ポヤトス監督(45)の元でプレーした経験を持ち、新加入ながら早いフィットが期待できる選手。今季のベースとなりそうな4-2-3-1システムのダブルボランチの一角を務める鈴木は「(ポヤトス監督が)どういうスタイルでボールを運んでいきたいかを理解した上でプレーしている」と頼もしい。

指揮官の考えを知る男は、さっそくチームに足りない部分を把握し、改善に乗り出している。

「今までのガンバは、外回しになっていることもあったと思うので、真ん中で僕が触って、相手に嫌なイメージを与えながら、攻めの時間が増える、攻撃回数が多いという状態を作り出せればいい。ゲームをコントロールすることはやっていきたい」。相手にとって怖さのないパス回しではなく、厳しいエリアにパスを供給していくことで、主導権を握り、相手ゴールを脅かす必要性を語った。

攻守で切り替えの早さを求める指揮官からも「特に徳真のところは、真ん中で違いを出してくれると思う」と期待を受ける鈴木は、「自分が(試合を)コントロールしていたら先が読めるので、勝たせられる回数が増えるんじゃないかと思う」。ポヤトスサッカーの申し子とも言える新戦力が、新スタジアムのこけら落としで注目集める一戦で、その存在感を示す。【永田淳】