アルビレックス新潟は敵地でG大阪に0-1で競り負け、開幕連勝とはならなかった。鳥栖との開幕戦(2月24日、2-1)から先発4人を入れ替えた新潟は、J2甲府から新加入のMF長谷川元希(25)がJ1初先発でフル出場。随所で光るプレーを見せたが、不発に終わった。

試合は後半30分にVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)の介入により、PKで決勝点を奪われた。ホーム開幕となる次節9日は名古屋と対戦する。

 

後半ロスタイム。1点を追う新潟はゴール左でFKを獲得。ボールをセットした長谷川元はゆっくりとした助走からゴール左上を狙ったが、シュートは枠を外れた。「ゴールとの距離が近く、壁の選手も大きかったのでコースを狙った。実力不足。もっと練習しないと…」と唇をかんだ。

長谷川元は初先発。試合を通して守備に追われ、相手ゴールに向かう回数は限られたが、終盤は左と中央に動いて可能性のあるプレーを示した。松橋監督は「苦しんだ部分はあると思うが、次で良さを出せるように準備してほしい」と次節以降の爆発に期待。長谷川元も「立ち位置を変える工夫や、チームとして時にはアバウトなプレーを選択してもいいと思う。しっかり改善していきたい」と前を向いた。

前半は我慢の展開。14分、ミドルシュートをGK小島がセーブ。31分には左サイドから決定弾を許すが、ゴールライン上でDF新井がクリア。その後は徐々に押し返すも敵陣の深い位置まで進入できず、シュート0でハーフタイムを迎えた。

後半も攻撃の糸口をつかめないままジリジリと時間が過ぎる。20分、右FKのこぼれ球を拾ったDF藤原がようやくチーム1本目のシュート。25分には長谷川元とのパス交換で抜け出したMF松田が狙うも、GKにキャッチされた。その後は再び押し込まれ、30分にPKで失点。松橋監督は試合前日に「1対1の局面で負けないこと」をキーポイントに挙げていたが、「今日は全てにおいて相手に分があった」と振り返った。

シーズンはまだ始まったばかり。長谷川元はホーム開幕戦となる次節に向け、「この負けをポジティブに捉え、次はチームを勝たせられるような得点、アシストで貢献したい」。勝って仕切り直す。【小林忠】

【J1】神戸-柏、名古屋-町田、鹿島-C大阪、FC東京-広島など/スコア速報