セレッソ大阪の元日本代表MF香川真司が、34歳最後の試合となる16日のアウェー鳥栖戦で「ゴール」「アシスト」にこだわる姿勢を改めて強調した。

17日が35歳の誕生日となる香川は、普段から「サッカーに年齢は関係ない」が信条。14日の練習後、取材に応じて「(自分の現状に)まだ納得していない」と断言し、あくなき向上心を示した。

前節東京V戦で今季初ゴールを挙げ、チームの初勝利に貢献したが、現状に甘える気はない。

「それなりに(祝福の声を)もらいました。もちろん、結果を残せたのはよかったが、それ以外でビッグチャンスを作ったり、アシストもしていない。そっちの方が課題ですね」

昨季は主にボランチや人生初のアンカーを務め、今季は再び攻撃的MF(インサイドハーフ)に戻り、小菊昭雄監督(48)から2桁得点という年間のノルマを与えられた。

「ポジションは高い(=相手ゴールに近い)けど、そこで結局、存在を示しているかというと、そこまで相手の脅威になれているという自覚はない」。冷静に自己分析し、厳しい言葉を並べる。

ここまで1勝2分けのC大阪は、開幕4戦目で今季初の2連勝を目指す。敵地鳥栖戦は直近3分け1敗で4試合未勝利。「アウェーなんで難しい試合になる。今は、それ(鳥栖に勝つこと)しか考えていない」。その先には、誕生日の前祝いとなる14年ぶりの2戦連続ゴールや、チームの2連勝が待つ。