FW宇佐美貴史(31)が1ゴール1アシストでチームを連勝に導いた。

前半4分、MF岸本が高い位置で磐田DFから奪ったボールを受けると、ゴール前で右から中央へ運びながら、最後は左足でネットを揺らした。「うまくボールをさらしながら(DFの)股が開くのを待って(打った)。イメージ通りにいった」。

開始早々に決めたゴールは、G大阪では松波正信、エムボマが決めた97年以来となる開幕3戦連続弾。レジェンドに並ぶ記録にエースは「決めたら27年ぶりとは聞いていた。その情報を聞いた時から、決める気はしていた」。役者の違いを見せつける1発で、チームに勢いを与えた。

全体が連動した守備のスイッチ役としても大きく貢献し、後半12分にはクロスでMFダワンのヘディング弾をアシストした。

攻守両面での幅広い貢献は、チームへの献身性と自身のコンディションの良さから生まれている。「背後に走って相手のラインを下げること、ボールを取られた時にすぐ切り替える意識だけでやっている。それができた結果、棚ぼた的に点が取れるっていう感じでいる」。

そのイメージをを支えるのが「今は点と点がいい感じでコネクトしているのがわかる」と実感するまでの状態の良さ。MF山田とともに前線で走る姿は、今のG大阪に欠かせないものになっている。

この連勝で、G大阪は消化が1試合少ないながらも4位に浮上した。それでも宇佐美は「今を維持をしようとしたら後退する。上積みしようとしていくことが大事」。青黒の主将は、ここからさらにギアを上げていく。【永田淳】