J1ジュビロ磐田は0-1で鹿島に惜敗した。前半にPKで決勝点を献上。クロスを多用した攻撃でゴールに迫るも、最後の精度を欠いた。2週間ぶりのリーグ再開戦を飾れず、3連敗となった。J2清水は0-2で山形に完封負けし、4試合ぶりの黒星を喫した。藤枝は0-3で愛媛に完敗。J3沼津も1-3で長野に屈し、県勢の全4クラブが敗れた。

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磐田は互角以上の戦いを演じながらも、難敵のしたたかさに屈した。1点を追う後半ロスタイム。セットプレーの流れからMF上原力也(27)が右足シュートを放つも、相手GKの正面。エリア内から放った最大の決定機を逃し、頭を抱えた。シュート数では14-10と相手を上回りながらも、完封負け。横内昭展監督(56)は「最後のところは簡単にやらせてくれない。強いチームが勝ち点を積んでいくということ」と、僅差でも勝ちきれないJ1の難しさを痛感させられた。

前半33分、クロスの折り返しがDF松原后(27)の手に当たり、PKを献上。不運な形で先手を取られた。1点を追う展開では今季初先発したFWマテウス・ペイショット(28)を起点に反撃。190センチのブラジル人助っ人をターゲットにクロスを多用した。リーグ中断の2週間で準備してきた戦い方は披露できた。ただ、相手が一枚上手だった。

指揮官は「こういう試合をしても勝ち点を持ち帰れないのは、我々がまだ足りない」と現実を受け止めた。3連敗を喫し、順位はJ2自動降格圏の18位に転落。この日がJ1初出場となったDF鈴木海音(21)は「チームとしては前の攻撃を出せていた。悔しいけれど、継続してやっていきたい」と巻き返しを誓った。