ガンバ大阪FW宇佐美貴史(31)は、スコアレスドローに終わった京都サンガ戦でも自身の状態の良さを示した。

試合は序盤から京都の圧力を受ける形となったが、しっかりと耐えられたことを前向きに捉えた。

「前半は少し劣勢気味な展開で、ボールを奪われるところからスタートしてしまった。でも全員で我慢はできていた」

苦しい展開で前半を終えても「後半自分たちの流れが来るだろうと話していた」とした通り、徐々にG大阪も前に出る場面を増やした。ゴールこそ得られなかったものの、宇佐美は「後半に勝つ確率を増やしていけているのはポジティブ。決められていれば『うまく試合を運べた』と言える内容だった」とチーム状況を前向きに捉えた。

宇佐美自身は前半18分にはゴール前のMF山田康太(24)にドンピシャで合わせる右クロスを入れ、後半9分にはカウンターの場面で左サイドのFWウェルトン(26)へ決定的なスルーパスを通して得点機を演出。いずれも得点にはならなかったが、「自分としては『どうぞ決めてください』というボールを2つ出せた」と調子の良さをうかがわせた。

宇佐美は続く連戦に向けて「負けてないことはポジティブだが、そこにあぐらをかかず、次は勝てるように切り替えてやっていきたい」と前を向いた。

【J1】首位町田-広島、柏-C大阪、鳥栖-神戸ほか/スコア詳細