日本サッカー協会は21日、東京都内で理事会を開き、複数の関係者によると、大仁邦弥副会長(67)が昇格して新会長に就任することが承認された。24日の評議員会と新理事会を経て正式決定する。理事会では次期役員候補推薦委員会からの提案を受けて役員改選について協議、結果は公表されなかった。

 小倉純二会長(73)は定年で退任し、名誉会長に就く。川淵三郎名誉会長(75)は最高顧問になる。副会長はJリーグチェアマンの大東和美氏(63)と田嶋幸三氏(54)が留任。田嶋氏が兼任していた専務理事には田中道博常務理事(54)が昇格する。

 次期役員候補推薦委員会が5月に2度の会合を開いてまとめた人事案は、現体制の基本路線を維持することを重視。この日の理事会では全会一致の賛同を得た。

 兵庫県出身の大仁氏は元日本代表DFで44試合に出場。日本協会では強化委員長などを経て、2006年から現職。10年W杯南アフリカ大会では日本の団長を務めた。