FW川又堅碁(24)が新潟から名古屋へ移籍することを12日、両クラブが発表した。新潟・聖籠町のクラブハウスで会見に臨んだ川又は「いろんなことを考えて、自分の中で本当に難しい決断だった。僕自身『試合に出てゴールを決めたい』という気持ちが強かったのが、決断の理由」と語った。7月のリーグ再開後、5試合連続ベンチ外。出場機会を求めての移籍となった。

 愛媛・小松高から08年に新潟入り。「田舎の無名の高校から新潟にオファーをもらって、最初は全然活躍できなかった。チームにとってプラスになるなんて、何も思えないくらいダメだった」。ブラジル・カタンドゥベンセやJ2岡山に、2度の期限付き移籍を経て、昨季J1で23発決めるストライカーにまで成長した。今年4月にはザックジャパンの候補合宿にも招集された。

 新天地では「ぎらついていたときみたいに、ゴールしか欲しくないくらいの気持ちをピッチで出せるように、もっと研ぎ澄ませていきたい」。アギーレジャパン入りも期待されるが「今はこの状況でどうやらないといけないのかだけを考えている」と、まずは名古屋での活躍を誓った。