<J1:浦和3-1磐田>◇第22節◇23日◇埼玉

 磐田は前半42分にFWカレン・ロバート(23)の6試合ぶりのゴールで先制するも、1-3で浦和に逆転負けし暫定15位となった。

 一瞬の迷いが致命傷になった。後半10分すぎ、FWジウシーニョが倒れた。笛はない中、MF駒野は相手陣内でプレーを止めた。やがてジウシーニョは立ち上がろうとするが、パスを受けたMF上田も続行か、ボールを外に出すか、迷ってしまった。その中途半端が失敗だった。後半12分、囲まれて奪われたボールは、そのまま逆転弾につながった。「ハッキリやればよかった。自分の判断ミスです」。上田は責任をかぶった。

 試合前のアップで、MF成岡が腰を負傷。急きょ、上田に代わった。そんなアクシデントにも、前半は試合を支配していた。同42分には駒野の右クロスをFW前田がGK都築に競り勝ち、頭で落としたボールをカレンが蹴り込んだ。ただ「1点決めた後に、全体的に下がってしまった」(カレン)。2分後に追いつかれて、勢いは消えた。後半ロスタイムには、かつて磐田に在籍したFW高原にもゴールを許して、終わった。

 対浦和戦は4連敗で、連続未勝利試合は「5」に伸びた。順位も暫定15位と、降格圏内が迫ってきた。「負けは負け。いさぎよく認めて、次の試合(27日千葉戦)に向かうしかない」とGK川口。磐田が、苦境に陥った。【今村健人】