横浜の木村和司監督(52)が19日、横浜市内でビデオ映像を使った緊急ミーティングを開いた。選手の自主性を重んじるため、ミーティングはほとんど実施してこなかったが、チームはリーグ戦再開後7試合で5得点。「せめてその3倍は取らないと」と決定力不足を嘆く同監督が、3カ月ぶりの実施を決めた。2試合で7得点を挙げた3月の湘南戦、川崎F戦の映像を中心に、FWと2列目が絡んだ波状攻撃の映像を選手全員で確認。W杯南ア大会のスペインやドイツの攻撃場面も研究した。「どんどんボールを追い越して動く迫力を思い出してほしかった」。MF中村も「いいイメージを共有できた。(次節京都戦は)ミーティングをした意味があったという試合にしたい」と話した。

 同監督は異例の直接指導にも乗り出した。全体練習後、渡辺、山瀬らFW5人を集め、居残りシュート練習を実施。ラストパスを送って声を掛けながらシュート精度向上を図っていた。