名古屋の大型新人、U-22(22歳以下)日本代表のFW永井謙佑(21=福岡大)が、今日20日の甲府との練習試合(愛知・トヨタスポーツセンター)で実戦デビューする。19日、愛知・豊田市内でのチーム練習に初合流し、キレのある動きを披露。ドラガン・ストイコビッチ監督(45)が起用を明言した。

 いよいよ、名古屋の永井がデビューする。この日合流したばかりだが練習ではミニゲームなどフルメニューを消化。キレのある動きで実戦準備OKをアピールした。甲府戦はFW玉田が発熱で欠場。見守ったストイコビッチ監督は「明日、45分くらいプレーさせる」と起用を明言。合流2日目でのお披露目が決まった。

 「周りとコミュニケーションを取りながら、しっかり戦えるようにしたい。初めて(名古屋の)みんなとやるんで、楽しみでもあり緊張する。でも、結果を残せるようにやります」。

 U-22の中東遠征で、2月1日に始動したチームをしばらく留守にした。帰国後、大分・別府キャンプ終盤の合流は可能だったが、休養を指示され不参加。愛知に戻って練習を再開したこの日、ようやく合流した。昨夏に練習参加していることもあり、すぐに溶け込んだ。

 新人だが、早くもチームの主力としての自覚十分だ。期待を背負う圧倒的なスピードで、リーグ連覇を狙うタレント集団の新たな武器となる覚悟がある。

 「(チームは)しっかりパスを回すイメージが強いけど、ボクは裏に抜けたり、そういう動きができる存在にならないといけない」

 相手に脅威を与える“切り札”をイメージする。

 この日夜には楢崎、闘莉王ら主力とともに、サポーター向けのイベントに初参加。会場を埋めた1500人から一番大きな拍手を浴びた。「FWなのでゴールを決めてチームに貢献したい」。期待の背番号18が、プロの1歩を踏み出す。【八反誠】