赤かオレンジか、はっきりさせる。今日20日、「さいたまシティカップ」での大宮とのダービーに向けて浦和は19日、さいたま市内のグラウンドで練習を行った。スタメンが予想されるグループには日本代表MF柏木陽介(23)、DF永田充(27)がそろって入り、ミニゲームで調整した。

 ゼリコ・ペトロビッチ監督(45)にとって大宮は、現役時代の因縁の相手になる。日本でデビューしたのが97年12月14日、天皇杯3回戦の大宮戦(当時、NTT関東)だった。フル出場して、来日初ゴールを決め、2-1の勝利に貢献した。

 Jリーグでの最終試合も、大宮だった。00年9月16日、激しい雷雨のなかで途中出場したが、0-1で敗北した。「ものすごく思い入れがあった試合だった。僕が死ぬときにも、その記憶は持ち帰るつもり」と、当時の悔しさも込めて、熱い指揮をとるつもりだ。

 対策は、DF永田が分析済み。大宮の鈴木淳監督(49)には新潟時代に4年間指導を受けた仲で、傾向は把握している。「しっかりした戦術で、ゾーンディフェンスでくると思う。ロングフィードで(FW田中)達也さんなど足の速い選手に蹴りたい。いいプレーを見せて恩返ししたい」と、活躍を誓った。最近2年間の対戦成績は2勝1分け2敗と、五分の勝負。チーム一丸となってダービーに臨み、浦和の赤い魂を見せつける。