サッカーワールドカップ(W杯)カタール大会で日本は、1次リーグE組第2戦(27日)でコスタリカ(FIFAランキング31位)と対戦する。試合に先立ち、同国の歴史や文化を紹介する。

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あの守護神も飲んでいた? コスタリカ代表GKナバス(35=パリ・サンジェルマン)の故郷、南部のペレス・セレドンは、コーヒーの原産地として知られる。コーヒー豆の輸入・販売を担う合同会社「NatuRica(ナチュリカ)」代表の大島愛さんは、同国にとってサッカーとコーヒーはなくてはならないものと強調。「1日に何度もコーヒーを飲み、一服する時の話題にサッカーが出ることも珍しくはない」と話した。

国際協力機構(JICA)の青年海外協力隊員として同国に派遣された際、現地で飲んだコーヒーの味に魅了された。日本に普及したいと、2年前から会社を立ち上げた。ナバスの出身地で育った豆もその1つ。口当たりが良く、まろやかな味わいから世界中のコーヒー通から愛される。

同国のサッカー熱について「ナバス選手がレアル・マドリードでプレーしていた頃、ユニホームを着てテレビ観戦したりする人をよく目にした」と大島さん。今回の対戦をきっかけに「サッカーだけではないコスタリカの魅力が、日本で広まる機会になれば」と期待していた。【平山連】

 

<コスタリカの特徴>

◆九州と四国を合わせたほどの広さ 5万1千平方キロメートル

◆福岡県ほどの人口 約500万人

◆標高1200メートルにある首都 サンホセ(標高1200メートル)

◆豊かな自然 地球の生物種の約5%がいると言われている

◆電力の98%は再エネ(再生可能エネルギー) 水力、風力、地熱、バイオマス、太陽光など活用

◆1948年から軍隊廃止 教育や医療福祉に予算を重点的に充てることができ、安定した社会基盤を持つことに成功