7大会連続7度目の出場となる日本(FIFAランキング24位)が、優勝4度の強豪ドイツ(同11位)に2-1で逆転勝ちし、初戦を大金星で飾った。森保一監督の交代策が的中し、途中出場のMF堂安律(フライブルク)、FW浅野拓磨(ボーフム)が得点した。

試合後、森保監督が監督会見に出席。主な一問一答は以下の通り

-おめでとうございます。ハーフタイムからのプランは

森保監督「まずは、おめでとうといっていただきありがとうございます。戦い方だが、いろんなプランを考えた中でスタートし、システムも考えた。うまくいかなかったときの準備はしていた。0-1もありえると、落ち着いたことで後半のシステムチェンジであったり戦い方が機能する状況をつくれた。プランはしていた」。

-前半はドイツが支配していた。最後でたたみかけるのをプランしていたのか

森保監督「試合の入りはアグレッシブに入ろうと。そこから主導権を握れるのか、押されるのか判断しようと。これまでの経験や相手の力を考えた時、ある程度守備の部分で辛抱強く戦いながら仕掛ける、いい守備からいい攻撃にとチームコンセプトで、今日も前半から奪っていい攻撃につなげるのもできた。前半は圧倒的に押されたが、2-0、3-0と切れることなく戦えば流れはくると、冷静に戦ってくれた」

-後半、メンタル的な働きかけはあったか。選手の成長を感じたか

森保監督「サッカーにおいて、試合をやってみなければ結果は分からない。これまでの世界のサッカーを考えると、今日の勝利はサプライズということだと思うが、日本サッカーのレベルが世界に近づいているということ。昨日はサウジアラビアがアルゼンチンに勝利したが、アジアのレベルも上がっているということだと思う。ハーフタイムにも、試合前から選手にはずっと話していたが「我々はチーム一丸となってタフに粘り強く最後まで戦い抜くというのを続ければ、勝つチャンスはくる」と。それを選手は続けてくれた。失点ももっと多くなっていたかもしれないが、後半追いつき逆転するところで、ただのカウンターでなく個々の局面で相手を上回る力を見せてくれた。日本の選手たちが力がついたところを今日の試合で見せられた」。

-ドイツ戦での勝利について

森保監督「歴史的瞬間。勝利と言っても過言ではない。世界で活躍する選手のことを考えるとサプライズになると思っている。ドイツには今回の26人の日本代表のうち、7人がブンデスリーガ1部、1人が2部ということで、世界のトップの激しく厳しいタフなリーグの中で日本人選手が学び、力をつけている。その意味ではドイツには、日本の選手を育てていただいているとともに、発展を助けていただいているとリスペクトし、感謝している。ドイツのみなさんには、日本サッカーの発展に大きく貢献してくれた。クラマーさんはじめ指導者の方々、すばらしい選手も来てくれた。今日は勝利しましたが、ドイツに学びながら日本のよさを発揮して世界と戦えることを、続けていきたい。試合においてはドイツであっても、勝つために戦うことに変わりはない」。