FIFAワールドカップ(W杯)カタール大会の1次リーグF組の第3戦が行われ、勝ち点4のクロアチアと同3のベルギーが対戦。同4のモロッコは、既に敗退が決まっている同0のカナダと顔を合わせる。勝ち上がった2チームが決勝トーナメント1回戦で日本が入るE組のチームと対戦する。
▽F組
1位クロアチア 1勝1分 勝ち点4(得失差+3)
2位モロッコ 1勝1分 勝ち点4(得失差+2)
3位ベルギー 1勝1敗 勝ち点3(得失差-1)
4位カナダ 2敗 勝ち点0(得失差-4)
▼クロアチア-ベルギー
前回ロシア大会の上位チーム同士の対戦。両国とも決勝トーナメント進出を懸けた大一番となる。
勝ち点4で首位に立つクロアチアは引き分け以上で突破決定。ここまでの2戦を見る限りでは、大黒柱のMFモドリッチ(レアル・マドリード)を軸とした中盤の質は高く、主導権を握れそう。決定力不足が課題に挙げられていたが、カナダとの2戦目ではFWクラマリッチ(ホッフェンハイム)が2ゴールを挙げるなど勢いを見せる。
一方のベルギーは攻守に連動性を欠き、勝ち点3の3位。マルティネス監督は0-2で敗れた2戦目のモロッコ戦後に「まだチームの準備が整っていない」と話していた。勝てば決勝トーナメントに進めるが、3位に入った前回大会のような一体感は感じられない。司令塔のMFデブルイネ(マンチェスター・シティー)を中心に「黄金世代」は再び一致団結できるか。
▼カナダ-モロッコ
勝ち点4のモロッコは引き分け以上で86年メキシコ大会以来の1次リーグ突破が決まる。2試合連続で無失点と守備が安定し、右サイドバックのDFハキミ(パリ・サンジェルマン)と右FWジエシュ(チェルシー)のサイド攻撃が威力を発揮。既に敗退が決まっているカナダを相手に優位に試合を進めることができそうだ。勝ち点4で並ぶクロアチアとの得失点差は3、モロッコが2。1位通過の可能性もある。
一方、2連敗のカナダはW杯初勝利という目標がある。第2戦ではFWデービス(バイエルン・ミュンヘン)が待望のW杯初ゴール。勝ってメキシコ、米国との共催となる次回大会につなげたい。