中東での初開催となったサッカーワールドカップ(W杯)カタール大会で、露出の高いセクシーなドレスでクロアチア代表を応援する女性ファンがひときわ注目を集めている。イスラム文化圏のカタールでは服装の規定が厳格で、公共の場での露出度の高い服装は避けることが望ましいとされている。そんな中、クロアチア戦を観戦する女性ファンの服装が、過激すぎると物議を醸しているという。

米ニューヨーク・ポスト紙によると、W杯で「最もホットなファン」とされているのはクロアチアと米国を行き来するモデルのイワナ・ノールさん(30)で、27日に行われたクロアチア対カナダ戦で胸の谷間がはっきり見え、肩を丸出しにしたミニ丈の体にフィットしたドレス姿で観戦していたと写真入りで報じた。23日のモロッコ戦でも同様に露出度の高い服装だったといい、外国人ファンの服装には法的罰則はないものの文化を尊重して膝と肩を隠すことが求められる中においてあまりに挑発的だと話題だ。

そんなノールさんは、91万人以上のフォロワーがいる自身のインスタグラムでセクシーな衣装で観戦する様子を投稿しており、試合後はファンを引き連れてカタールの浜辺に移動し、海をバックにTバック姿で撮影会まで行っている。「逮捕や何かしらの法的罰則を受けることを恐れてはいない」と言うノールさんは、英サン紙でカタール大会での服装の規定を批判。「史上最悪の組織のためにW杯に行けないすべての人たちを気の毒に思う」と述べ、多くの人が服装やアルコール禁止などの規制のために観戦を諦めていると語っている。

ノールさんは2014年と18年大会も現地でブラトップのセクシーな衣装でクロアチア代表を応援していたといい、別のインタビューでは「ドレスコードを知ってショックを受けた。肩、膝、おなか、その他全てを隠す服なんて持っていない。もし私がイスラム教徒ではなく、欧州でヒジャブやニカブを尊重するなら、彼らも私たちの生き方や宗教を尊重する必要がある」と述べている。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)

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