日本(FIFAランキング24位)が強豪スペイン(同7位)を2-1で破り、E組1位で2大会連続の決勝トーナメント(16強)進出を決めた。MF三笘薫(25=ブライトン)は、DF長友に代わり後半頭からピッチに入った。左ウイングバックの位置に入り、後半6分には、三笘がゴールラインギリギリから出したマイナスクロスをMF田中が決めて逆転弾。VAR(ビデオアシスタント・レフェリー)の判定にもつれ込むライン際のプレーでアシストをマークした。

試合後の三笘のコメントは以下の通り。

-折り返したシーンについて

「1ミリかかっていればいいなと思いました。(得点が)入った後は、ちょっと足が長くて良かったなと思いました」

-VARを待っている間は

「願ってました。僕の感覚では中にあるなと。(田中)碧が得点を決めたのも何かあるなと思った」

-ドイツのスコアはプレー中に情報はあったのか

「何も知らなかったです」

-勝つことだけを?

「そうですね。そのままステイすればいいと」

-田中選手も三笘選手のアシストで感慨深いと

「何でああいうところにいるか分からないですけど。守備で頑張っていましたし、見えないところで頑張っていたところが、得点につながった。ご褒美だと思います」

-コスタリカ戦では悔しい思いをした。今日は難しくても(守備で)しかけていく思いが見えた

「キーパスが来るところは全部拾っていたし、取れなくても素早くチェックすることで相手が嫌がると感じていたので、そこはやり続けようと。取ったら、カウンターもできていたし。コンディションも悪くなかったので、少しでも押し上げられればと」

-東京五輪でスペインに負けてここで勝った

「そこの悔しさはありましたけど、このまま終わりたくないという気持ちが強くて。国民の皆さんにも、ああいう姿で終わって、帰れないなと思っていた。ここで意地を見せたかった。プラン通り進められたし、共通意識を持てて、コスタリカ戦から改善できた」

-2強のドイツ、スペインに勝てたことは

「ブロックをつくって自分たちが組織的に守備をすればチャンスがあると。逆にコスタリカ戦は自分たちが持つ形で、崩せないというのは、今ある日本のサッカーの現状。そこをどう改善するかは必須ですけど、今後、決勝トーナメントではドイツ、スペインのような戦い方になる。ここでの経験が生きると思います」

-このままでは帰れないと。このチームでまだ戦いたい思いか

「そうですね。3試合で終わるのはもったいない。素晴らしい攻撃選手がいる中で、また4年待つのは僕も苦しい。みんなが全盛期のときのチャンスは逃したくない」

 

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