スペイン撃破のキーマンとして先発出場したMF久保建英(21=Rソシエダード)は、悔しい途中交代に終わった。
スペインにボールを握られる時間帯が多かった前半に持ち前の個人技や多彩なアイデアで打開を図ろうと奮闘したが、ハーフタイムでMF堂安と交代。仲間たちの頑張りで逆転勝利を収めたことを喜びながら、決勝トーナメントでの巻き返しを誓った。
-今の気持ちは
「1点取って「おおお!」となって、そしたらすぐ2点目が入った。もうびっくりしましたね。今日は前半もいけるところはいっていた思いますし、ドイツ戦みたいに何もせずに引いてたわけじゃない。あの堅さでスペイン相手に1点でしのげるなら、日本から点を取れるチームはあまりいないのかなと思いました」
-前半から苦しい戦いだった
「僕の個人的なことを言わせてもらうと、コンディション良かったし、良いプレーをしていたと思う。そういった意味ではドイツ戦よりも悔しかったです。出てない自分ができることは味方を信じることだけだった」
-後半のアディショナルタイムにベンチの前で肩を組んでいた。誰が言い出したのか
「1人しかいないですよね。それはもう言わなくても分かると思う」
-どんな声かけを
「みんなに『イエローをもらうから静かにしてくれ』って言われてました。『1枚ももらってないからいいんだよ』と言っていて、スタッフになだめられて戻ってました。ああいう熱い選手がチームの雰囲気を良くしてくれる」
-終わったあとスペインの選手と何か会話をしましたか
「若い選手とは基本的に仲が良いので、彼らは余裕があるので決勝で会えたら良いねみたいなと言っていましたけど。僕とチームには余裕がないので次のクロアチア戦に向けてしっかり準備していきたい」
-東京五輪のスペインで負けた借りを返した
「コンディションは良いので、次に(戦う)チャンスをもらえたことをチームメートに感謝をして次のために準備をしたい。代表ではあの右で自分はフィットしてるなと思います。次もチャンスがあれば、前半だけで結果を出すしかないのかなと思います」