試合前からワールドカップ(W杯)敗退が決まっていたカナダは、最終節のモロッコ戦に敗れ、目標としていた同国史上初の勝ち点はお預けとなった。初出場して3戦全敗した86年以来36年ぶり2度目の大舞台だったが、連敗を6に更新してドーハを去ることとなった。

一方で、光も見せた。27日のクロアチア戦では、若き絶対エースFWデービス(22=Bミュンヘン)が史上初得点。この日も前半終盤から攻勢を強め、DFアデクグベ(27=ハタイスポル)の左クロスが今大会初となるオウンゴールを誘うなど、足跡を残した。

26年の次回大会は米国、メキシコとともに開催国を務める。ハードマン監督は「私たちはカナダの根性と精神を示した。まだ若いチームで発展途上。これからは世界がカナダを称賛するようになる。学び続けて強くなって戻ってくる。今回は本当にいい経験だった」と、4年後の巻き返しを約束した。