セルビア代表のドラガン・ストイコビッチ監督(57)が、コソボの外務大臣から人種差別で訴えられた。

コソボのメリザ・ハラディナイ・ストゥブラ外相は、ストイコビッチ監督が2日のスイス戦で自軍がゴールした際、コソボ国民の9割以上を占めるアルバニア人に対する人種差別的な発言を行ったと主張。それを示す映像をツイッターにアップした。

この映像は権利の問題で現在は見ることができなくなっているが、同外相は「アルバニア系コソボ人の母親たちをののしる言葉がカメラに捉えられている。国際サッカー連盟(FIFA)がこの臆病で恥ずべき行為に対して、どう対応するか待っているところ」などと記した。

コソボはもともとセルビア内のコソボ自治州で、コソボの独立を目指すアルバニア系住民と、それを認めないセルビア当局の争いが続いてきた経緯がある。

スイスとセルビアは18年ロシア大会でも1次リーグで対戦。決勝点を挙げたアルバニア系のスイスMFシャキリと同僚のジャカがアルバニア国旗に描かれるワシを手で模したパフォーマンスを行い、「スポーツにふさわしくない」としてFIFAから罰金を科せられている。