前回大会4位のイングランドが、8強入りした。

シュート数こそ、それほど多くはないが、効果的な鋭い攻撃を見せた。

前半38分、MFケーンのスルーパスを左サイドで受けたMFベリンガムが、DF3人に囲まれながら中央へ。これをリバプールMFヘンダーソンが左足ダイレクトで決めた。

状況は3対5。数的不利にもかかわらず、針の糸を通すような正確なパス、素早いワンタッチプレーを交えて世界最高レベルのDFクリバリを擁するセネガルを攻略した。この試合2本目のシュートが、先制弾となった。

イングランドは先発11人中、国外でプレーするのはドルトムント(ドイツ)に所属する19歳ベリンガムだけ。10人がプレミアリーグという布陣だ。

前半ロスタイムには、そのベリンガムが、MFシスからボールを奪って自陣からドリブルでかけ上がり、左のMFフォーデンへ。このボールをダイレクトで中央へ入れると、ケーンが右足で豪快に決めて2-0。

超満員。7万人近く入った観衆は、イングランドのサポーターが大興奮。

セネガルのサポーターは黙り込んだ。

後半12分にはフォーデンが、左から相手の股を抜くクロス。中央に入ったアーセナルの21歳FWサカが、浮かしたボールで押し込む。勝利を決定的にする3点目となった。

3得点は全て左を崩したゴールになった。

2大会連続の4強へ。イングランドは10日(日本時間11日早朝)の準々決勝でフランスと対戦する。