スペインが6日に行われたFIFAワールドカップ(W杯)カタール大会決勝トーナメント1回戦でモロッコにPK戦で敗れた後、ルイスエンリケ監督が記者会見に出席した。そのもようをスペイン紙アス電子版が同日に伝えている。

ルイスエンリケ監督はモロッコ戦について、「ゴールを決めることはできなかったが、我々は守備を固めてきたハイレベルなチーム相手にゲームを支配した。しかしチャンスをあまり作れなかったし、最後の局面で効果的にプレーできなかった」と決定機を生み出せなかったことを残念がった。続けて「私の考えを実践してくれたので、チームには満足している」とし、「モロッコはPK戦で良かったし、ブノは本当に素晴らしかった」と相手GKの功績をたたえた。

サラビア、カルロス・ソレール、ブスケツが立て続けに失敗したPK戦について、「キッカーを選んだのは私だが、もしまた同じような状況があったら再び最初の3人を選ぶだろう」と明かした。

今後については「(代表監督を)続けるかどうか分からないので何も言うことはできない。私の将来はどうでもいいことだ。契約があと少しで切れるが問題ない。もし自分次第なら一生続けるだろうが、私や代表チームにとって何がベストかを考える必要がある」と説明した。

ルイスエンリケ監督は試合前の会見で「W杯までにクラブで少なくとも1000回はPKの練習をしてきてくれ」と“宿題”を出していたことを明かした。その上で「PKは宝くじじゃない。練習すればするほど、PKのやり方は向上する。プレッシャーや緊張をほぐすことはできないが、それに対処することができる」と、PKが運ではないことを強調していた。(高橋智行通信員)