FIFAワールドカップ(W杯)カタール大会で16強入りした日本代表の森保一監督(54)や主将のDF吉田麻也(34=シャルケ)ら一部選手が7日、成田空港着の航空機で帰国した。

成田空港着の航空機で到着。650人ほどの多くのファンが待ち受けて、激闘を繰り広げた選手をねぎらった。

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森保監督、吉田主将が登場すると、成田空港の到着ロビーは割れんばかりの拍手と歓声に包まれた。集まったファンたちから長友の決めぜりふ、「ブラボー」や「応援ありがとう」と感謝の叫び声がこだまし、花束を受け取った森保監督も「みなさん、応援ありがとうございました」と声を張り上げ、丁寧にお礼の言葉を述べた。

出迎えたファンは約650人、報道陣は約190人、警備(警察を除く)60人。日本代表のW杯帰国時に集まったファンの数だけを比較すれば、帰国便が非公表で新型コロナの影響もあり、過去と比較しても少なかったが、到着を待つ人たちの思いは変わらず熱かった。サムライブルーのユニホームを着たり、手作りのメッセージボードを掲げたりしていた。選手、スタッフが現れると、スマホを掲げて一斉にシャッターを切っていた。

その後、日本協会の田嶋幸三会長と森保監督、吉田主将らが成田市内のホテルで会見した。同監督は冒頭、「我々の活動を通して、選手の活躍を通して、国民のみなさんに夢や希望、日常の活力をお伝えできたら、と考えて選手は頑張ってくれました。日本の国民の皆さんに、喜びと活力をもたらすことができたら、幸せです」などと話した。

当初は予定になかったが、選手を代表して会見に出たDF吉田主将は「試合後に泣きすぎて、体調を崩して、すこぶる体調が悪い(苦笑い)」と笑わせつつ「今までで一番(チームの活動期間が)短いW杯だったんですけど、一番楽しかったです。代表でプレーすることは素晴らしい、かけがえのないものだとかみしめながら、1日1日活動してきました」と、サポートに感謝しつつ代表への熱い思いをにじませた。

【平山連】