【ドーハ(カタール)16日=磯綾乃】史上3カ国目の連覇を目指すフランスのディディエ・デシャン監督(54)と主将のGKウーゴ・ロリス(35=トットナム)が、アルゼンチンを後押しする“世界中の応援”について言及した。

フランスに60年ぶりの連覇という偉業がかかる一方で、「最後のW杯」と公言するアルゼンチンFWリオネル・メッシ(35=パリ・サンジェルマン)の初優勝を期待する声も多い。

デシャン監督は「アルゼンチン、そして一部のフランス人でさえ、アルゼンチンの勝利を望んでいる」と話すほど。それでも、ロリスは冷静だった。

「フランスの人々が私たちを後押ししてくれていることを知っている。残りの人たちがどうかは問題ではありません。サッカーの歴史の中でメッシがどんな選手かは知っていますが、これはフランスとアルゼンチンの試合です」。

もちろん、メッシの偉大さは承知の上。尊敬の念とともに真っ向勝負に臨む。「彼らは故ディエゴ・マラドーナのような世界クラスの選手を輩出し、今はリオネル・メッシがいる。素晴らしい試合を楽しみにしています」。世界中が注目する一戦で「レ・ブルー」の強さを見せつける。