22年ワールドカップ(W杯)カタール大会の最中にチームを離脱していたカメルーン代表GKアンドレ・オナナ(26=インテル・ミラノ)が23日、代表引退を表明した。

自身のSNSで「Indomitable Lions(不屈のライオン=カメルーン代表の愛称)でプレーすることが我々にとって何を意味するのかは、カメルーン人にしか分からない。限りない練習、限りない遠征、多くの忍耐の果てに自分は誇りを持って言える。夢を達成したと。しかしすべての物語には、それが美しいものであっても、終わりがある。そして私のカメルーン代表の物語は終わりを迎えた」などと記した。

オナナにとって、代表での最後の試合は0-1で敗れたW杯初戦・スイス戦となった。

オナナはスイス戦の後、より伝統的なGKスタイルを求めるソング監督と戦術面で意見が対立。チームを去ることを命じられた。オナナは第2戦のセルビア戦ではベンチにも姿はなかった。

オナナはカメルーンのレジェンドであるサミュエル・エトー氏のアカデミーで育ち、2010年にバルセロナの下部組織に入団。その後、アヤックスの下部組織を経て、アヤックスでプロデビュー。キックの精度に自信を持っており、ビルドアップ能力を高く評価されている。