西野ジャパンは強豪スイスに0-2で敗戦した。FW本田圭佑(31=パチューカ)はトップ下で先発出場するも、得点を奪えないまま後半31分にベンチへ退いた。

 試合後の本田は責任を口にした。「攻撃(の役割)として出ている以上、決めないといけない。ガーナ戦もチャンスはあった。2試合、個人的に結果を出せなかったのは危機感がある」。自らを戒めるように、冷静な口調で話した。球際の強さを生かしてためを作れる長所を生かしつつも、シュートチャンスは少なかった。「反省しないといけない。前半も決めないといけないシーンがあった。そこを決めるか決めないかたで生死がわかれるのがW杯」。過去2大会の経験から、現状の不足を当然感じていた。

 W杯本番まで残すテスト試合はパラグアイとの国際親善試合(12日)を残すのみとなった。本田はこれについて「10試合あっても1試合あっても一緒だと思います」と持論を展開した。「普通には戦えるんです」。久しぶりにビデオを見返したという14年ブラジルW杯コートジボワール戦でも、チャンスは多かった。それを1点にしかむすびつけられず、敗戦していた。「勝つか勝たないかは、(この日先制を許した)PKをなくせて、チャンスで決められるかどうか。その紙一重をひきつけるなにかが足りない」。はっきりとした口調で話した。

 あくまで照準はW杯に合わせている。「この結果だけがすべてではない、まだ猶予はある」と、次のパラグアイ戦とその先の本大会を見据えた。ただ、西野ジャパン発足から2戦で未勝利。最大の自信につながる白星をつかむためにも、急ピッチで調整を進める。