サッカーワールドカップ(W杯)ロシア大会に出場する日本は、FIFAランク6位のスイスに0-2で完敗した。DF長友佑都(31)は左サイドバックでフル出場。いつもの力強く、精力的なプレーを披露した。

 ただ、チームとして結果が出ない。経験豊富でつねに前向き。太陽のようにチームを照らし、力強くけん引する不動の左サイドバックは「うーん。いや、厳しいなというのがまずひと言。これではW杯勝てないと思うし」と第一声。苦しい状況に、複雑な心境を素直に口にした。

 W杯まで時間はない。この結果からポジティブなものを見いだすか、ネガティブにとらえるか、そのバランスを経験も踏まえどうとらえているか? との質問に、次のように真摯に答えた。

 「自分自身はコンディションを含めて、自信は持っているけど、積み上げてきた自信も一瞬にして失望に変わるのがW杯だと思うし。僕の経験も、どれだけ生かせられるんだろうと、難しさは正直感じていますよ、この状況で」

 日本代表は国内組で臨んだ昨年12月の東アジアE-1選手権以来、勝ちがない。この事実も重くのしかかっている。

 「自分自身の心の底にあるものはブレないです。自信はあるけど、でも6カ月勝てない。今後、ポジティブに考えればいいのか、ネガティブで進んでいけばいいのかっていうのは、正直、僕も答えが出ていないです。でもやり続けるしかないし、W杯は19日に試合があるし、やれることをやるしかない、それしか言えないですよね」とした。