サッカー・ワールドカップ(W杯)ロシア大会に出場する日本代表が11日、事前合宿地のオーストリア・インスブルックで、国際親善試合パラグアイ戦(12日)に向け試合前日の公式練習を行った。

 練習は冒頭約15分が公開され、その後は非公開で戦術の確認などが行われたようだ。

 練習後に取材対応したFW大迫勇也(28)はスイス戦で腰を強打し負傷交代したが、患部はすでに問題ないと強調。「大丈夫ですよ。打ちどころが悪くて、試合中は力が入んない状況だったけど(今日も)全部練習しましたし」と力強く話した。

 そのスイス戦後は、前線からのプレスにおわれ「あのやり方だと誰でも30分で死ぬ」と言ったが、その戦い方についても調整がなされたのか、納得できたよう。

 「見れば分かったと思うし、やっている僕らの意見というのも、出し合いながら。結局はでも、西野さんが判断することだし、西野さんの指示に従うこと。そこに対して僕らは全力で取り組む。ただ、ピッチの中でいろんなことが起こるから、僕らの能力を信じて対処していくことも大事かな。走って戦うことを基本に、やっぱりW杯はなってくるかなと思います」

 格上と戦うと、日本はどうしても受け身になり、1トップが孤立する。

 これには「もちろん、できれば改善したいですけど、そうなることはしょうがない。やるしかないし、時間をつくって、チームが回るようにするしかないので、そこの覚悟は持ってやりますけど。今までのW杯見ても、常にそういう(守備におわれる)状況だったし、そこは仕方ないこと。割り切らないといけないこともあると思うから」。

 吹っ切れたように、ある意味、生き生きと話した。