サッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会の1次リーグで現地時間の23日、メキシコに敗れ、2連敗となった韓国では不振を嘆く声が相次いだ。リーグ突破には前回王者のドイツに勝つことが最低条件で「糸のようにか細い希望」(韓国メディア)と絶望視する見方も。メキシコ戦は文在寅大統領も現地で応援したが、実らなかった。

 「代表監督の更迭を望む」「サッカー協会を解体しろ」。敗戦を受け、国民からの請願を受け付ける韓国大統領府のウェブサイトには怒りの声が相次いだ。今大会で勝利を挙げた日本を引き合いにしながら、韓国代表を批判する書き込みもあった。

 韓国サッカー界のスターで、Jリーグなどでも活躍した朴智星氏はテレビ解説で「これが韓国サッカーの現実。根本的にシステムを改善しないと4年後も同じ結果になる」と苦言を呈した。

 文氏は観戦後「最後まで諦めない姿勢を見せてくれた」と選手たちをねぎらった。韓国大統領府によると、文氏は国際サッカー連盟(FIFA)のインファンティノ会長とも会談し「W杯の南北共同開催が少しずつ現実味を増している」と述べた。

 文氏は22日、モスクワでプーチン大統領と会談。W杯を観戦し、24日に帰国した。