【ボルゴグラード(ロシア)28日】西野ジャパンがフェアプレー突破だ! 日本(FIFAランク61位)が1次リーグ最終戦でポーランド(同8位)に0-1で敗れたが、2大会ぶり3度目の決勝トーナメント(T)進出を決めた。1勝1分け1敗で勝ち点4から伸ばせなかったが、勝ち点で並んだセネガルを順位決定規定のフェアプレーポイント差で上回り、同組2位で1次リーグを突破した。

 西野監督の会見は次の通り。

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 -難しい選択だったが

 自分のスタイルは皆さんどう感じてられるか。攻撃的というか、強気というか、強い選択を選べと選手にも、このシリーズ伝えた。上がっていいのか、ステイなのか、それは上がっていいんだと。強い選択をつねに選手には伝えてゲームに臨ませてきた。それが好転していくゲームの中で、今日のようなゲームは、こういう(静かな)トーンになりますね。あのゲームの敗戦ということを考えると、それは不本意です。ただ、ステージを上がれた。そこだけですから、救いは。

 -ボルゴグラードの思い出は。良いのか悪いのか

 半分、半分です。ゲームに負けたことは忘れないボルゴグラード。日本サッカー界が18年W杯、グループリーグを突破した。次に来るときは勝つゲーム、リベンジをしたいと。

 -アトランタ五輪では勝ち点6で突破できなかった。

 そうですね、結果的にステージを突破できた、勝ち上がれたことは自分の中では世界大会で、同じような巡り合わせで、南米、アフリカ、ヨーロッパと同じ巡り合わせもあり、勝敗こそ違いますけど、ステージを勝ち抜く難しさも、まあ、オリンピックの経験も感じながら、是が非でも突破ということ、自分の中でもリベンジできた。最後負け試合で上がって、負けたというところがフォーカスされれば、勝ち点4取る、ポイントを取る、W杯でポイントを取る難しさ、ステージはオリンピックとも違いますけど、勝ち上がったことに関しては、そこだけにフォーカスしたい。これからは、そう思います。

 -この結果。どこを改善したいか

 日本のサッカー界が初めて経験するポイントではない。また経験できる状態を勝ち取った瞬間。2大会とも、ここの時点で、かなりすべてを出し尽くして、ベスト16の試合に臨んでいった日本代表があった。おそらく、今、同じような状況かもしれませんが、気持ちの面で今まで以上に有利なスピリットを持ち、精神的にも違うものを持たせたい。すべて出し切った延長に16があった。そうではない状況に持っていかせたい。余裕はないですが、イングランド、ベルギーに対して、憶することなく、気持ちの面で違う面で臨むんだと、この3日。自信持っていかせたい。今日の分まで強気で迎えたい。

 -先発を6人。疲労か、チームの和を重んじたのか

 和と言うことはつねに和があります。総合的な判断。勝ち上がることを自分の中で前提として考えていました。やれる、戦える、勝てる、目に見えない疲弊しているダメージがある。3試合とも同じスタートでも戦えたと思います。おそらく、思うような1、2戦と違う選手たちがそこにいた。相当ダメージがあって。6人、非常に状態がいい選手でもあるし、同じようなチームスピリットの中での起用。決して、不正解などという気持ちは一切ないです。

 -イングランドとベルギーならどちらが

 それはもう。ワールドクラスの両チームですから、チャレンジのしがいがありますし。決まった時点からしっかり分析してどういう戦いができるか。現時点では、両チームとも対戦したいです。非常にやりがいのあるチーム。(了)