サッカーワールドカップ(W杯)の決勝トーナメント1回戦で日本代表と対戦するベルギー代表のマルティネス監督が、日本がポーランド戦の終盤に消極的なパス回しで時間稼ぎともとれるプレーをしたことについて「まったく批判するべきことではない」と自身の考えを語った。

 日本はポーランド戦で0-1の状況で、さらなる失点や不要な反則をなくすために同点を目指すことをしなかった。西野朗監督は選手に対して「1、2戦目までとはちがうことを要求した。勝ちにいかず、守りにいく要求をしてしまって申し訳ない」と、選手に謝罪していた。

 海外メディアをはじめ国内でも物議をかもすことになったラスト10分。これについて「間違っていたと思うか」と質問を受けたマルティネス監督は「まったく批判すべきことではない」と一蹴した。「W杯ではやはり目標を目指すことが大事。監督は重要な決断を下さないといけなかった」と、同じく国を背負う代表チームの指揮官として西野監督の決断を尊重した。続けて「『このままいけば次のステージに進める』というならまったく批判すべきことではなかった。なんでもやって勝ちたいと、思うことはなにも間違えていないと思う」と話し、決勝トーナメントに進んだ日本の戦いぶりに敬意を示した。