ワールドカップ(W杯)ロシア大会の決勝トーナメント1回戦ベルギー戦に向けた日本の公式会見が1日、ロストフナドヌー市内の会場ロストフ・アリーナで行われた。西野朗監督(63)が、DF昌子源(25=鹿島アントラーズ)が出席。別会場での公式練習が控えるため先に対応した昌子に続き、質疑応答した。

 

 まず、決勝トーナメントからあるPK戦の準備について聞かれると「(勝敗を)決定しなければいけない方式。そこに至る前に決着をつけたい。今まで、代表ではないチーム(クラブ)を預かってきた中で、勝敗やタイトルを争ってきた中で、1度たりとも全員でPKのトレーニングをしたことがないんです」と意外な事実を明かした。

 その上で「落ち着きたいとか、不安な選手は個人的に練習していたけど、全体で練習してPK戦に臨んだことはない。あの精神状態を練習でつくることは不可能。キッカーが優位。いろんな要素が絡んだ、緊張感がある中で、ボールをセットできるかどうかに懸かってくる。あまり意味のないトレーニング。現状、1度もピッチでやっておりません。明日は至る前に決着をつけたい」と、あらためて強調した。