ベルギー(FIFAランク3位)の司令塔、E・アザールが日本を警戒した。決勝トーナメント1回戦を翌日に控えた1日、会見に出席。日本とは昨年11月の親善試合で対戦し、1-0で勝っているが「あの時とは双方とも違うチームになっている」。日本について「欧州のクラブでプレーしている選手もいる。楽勝だとは思っていない。真剣に、なんとか勝たないといけないと思っている」と慢心はない。

 マルティネス監督は1次リーグ最終戦のイングランド戦で決勝ゴールを決めたFWヤヌザイがけがで出場できない状態にあることを明かしたが、それでもベルギーにはマンチェスターUのFWルカクら強力な攻撃陣がそろっている。E・アザールは「ルカクはトッププレーヤー。3つチャンスがあれば2回は得点できる」とエースの好調ぶりを強調した。

 ◆ベルギー代表 欧州の強豪クラブで主力を務めるタレントがひしめく。欧州予選10戦43得点の攻撃陣が充実。昨年11月の日本戦でも得点したFWルカクは体の強さと決定力の高さが売りで、予選11得点、今大会も4得点。圧倒的な技量を誇るE・アザールやデブルイネらが多彩な攻めを演出する。パス、突破力、シュートとあらゆる攻撃能力が高く、マンチェスター・シティーでプレミア優勝の原動力となったデブルイネがボランチに入る。相棒には守備力に定評のあるウィツェル。守備ラインはやや層が薄いが、安定感のあるフェルトンゲンやアルデルウェイレルトらが並び、GKクルトワは世界有数の名手。プレミアで指導経験が長いマルティネス監督は3バックを軸に4バックも併用し、バランスを探る。元フランス代表アンリ氏がコーチを務める。ワールドカップ最高成績は、MFシーフォを擁した86年大会の4位。