横浜FCのFWカズ(三浦知良、51)が4日、横浜市内のチーム練習後に取材に応じ、ワールドカップ(W杯)ロシア大会でベルギーに惜敗した日本代表をねぎらった。カズもリアルタイムでテレビ観戦していた。「言葉を失うぐらいの感じでしたね…。こういう出来事は、どこも必ず強くなっていくためには必要な経験かなと思いますし。この成果が4年後、8年後、12年後…。ずっと後に出てくるんじゃないかなと」と話した。

 西野朗監督は、ベルギー戦後、世界との差を「あとわずか」と感じたことを明かしていた。その「わずかの差」を埋めるために、カズは「W杯に出てから20年。その前からもそうですが、積み上げてきたことをさらに積み上げていく努力をしていくことだけじゃないですか。他の国も進化、進歩をしてきていると思う。日本もこういう戦いができるわけですから、それに負けないように。今度は勝利につなげないと。どこもベスト16、8の壁は越えるのは大変。アジアの国は特にそう。その壁を越えるために、時間をかけてやっていくしかない」と自身の考えを述べた。

 MF長谷部誠(34)が日本代表引退を発表し、MF本田圭佑(32)も「これが最後のW杯」と明言した。カズは「時期がたってから、いろんな考えが出てくるでしょう。まだまだ、僕から見たら全員、若手ですからね。頑張ってもらいたい」とエール。ベルギー戦後、MF香川真司(29)から「自分と向き合いたい」とのメッセージが届いたことを明かし「次に進むために、だと思います」。香川は今後について明言は避けているが、メキシコの39歳DFマルケスが出場していたことを挙げ「まだ29歳。大丈夫じゃないですか。僕もまだ狙ってるし」と話した。