J2横浜FCのFWカズ(三浦知良、52)が23日の岐阜戦に先発出場し、自身が持つJ2最年長出場記録を52歳25日に更新した。また大リーガーのイチローは先日、引退を表明したものの45歳までプレーした。

しかし“英国最年長ゴールキーパー”は今年6月に80歳の誕生日を迎えようというのに、キーパーグローブを置く気はさらさらないという。

英ミラー紙(電子版)やサン紙(電子版)によると、イギリス空軍出身のコリン・リー氏(79)は今でもほぼ毎週土曜日に地元ノーサンプトンのクラブでプレーする。しかも50歳の息子、21歳の孫と一緒にだ。「GKになるにはちょっと頭がおかしくないとダメなんだ。オレもそういう感じだから、こんなに長いことやってられるんだと思う」とニヤリと笑う。

6歳の時にサッカーを始めたリー氏は、最初はフィールドプレーヤーだったが、1949年からはGK一筋。現在は手が関節炎で痛み、膝はだんだん曲がらなくなってきているという。それでも「80歳になっても引退する気はない。まあプレーさせてくれるチームがあればだけど」と笑顔を見せる。

3人の息子、8人の孫がいるというリー氏の1番のサポーターが妻のジョイさん(66)。トレーニングに付き合い、時にはシュートを止める練習のため、公園でボールを蹴ってくれるという。「彼女は私のフットボールにかける情熱を理解してくれている」。いまだに90分間フル出場することもできるというリー氏の活力の源は愛妻の存在のようだ。

【千葉修宏】(ニッカンスポーツ・コム/サッカーコラム「海外サッカーよもやま話」)