FIFAランク27位の米国がアウェーで同6位のオランダに4-3で逆転勝ちし、同国との対戦で初勝利を挙げた。

 オランダはFWロッベン(Bミュンヘン)がケガのため招集されず、米国はMFデンプシー(シアトル・サウンダーズ)が第4子誕生に立ち会うためシアトルに残り、FWアルティドール(トロント)とMFベドヤ(ナント)も負傷のため欠いていた。

 先制したのはオランダ。前半27分、FWフンテラール(シャルケ)が左サイドのFWデパイ(PSV)のクロスに頭を合わせた。しかし、米国は同33分、23歳のFWザーデス(LAギャラクシー)が右足アウトで流し込んで代表初ゴールを挙げ、前半を1-1で折り返した。

 オランダは後半4分、右サイドからのDFファンデルビールのクロスを再びフンテラールが頭で押し込んで勝ち越し、同8分にもフンテラールの左足ミドルシュートがゴール前にいたデパイに当たってゴールに飛び込み、3-1とリードを広げた。

 しかし米国は同26分、相手ボールを奪ったカウンターからDFブルックス(ヘルタ)が右足で決め、同44分には右CKからのセカンドボールを拾ったMFウィリアムズ(レディング)が右足ミドルシュート。これが相手DFに当たって方向が変わりゴールネットを揺らして同点に追いつき、さらにその1分後、相手決定機をしのいだ後、相手ミスに乗じてゴール前に持ち込み最後はFWウッド(アウエ)が右足で流し込んで勝ち越した。

 同点ゴールを挙げたウィリアムズは「ラッキーだった。アムステルダムでオランダに勝つなんて本当にファンタスティックだ」と喜んだ。