国際サッカー連盟(FIFA)は9日、クラブ世界一を決める主催大会クラブワールドカップ(W杯)の冠スポンサーに中国の電子商取引最大手、アリババグループの自動車ブランド「アリババEオート」がつくと発表した。

 契約期間は、10日に開幕する今大会から2022年までの8大会。

 クラブW杯の冠スポンサーは前回限りでトヨタ自動車が撤退。東京都内で記者会見したFIFAのバイル・マーケティング部長は「トヨタの代わりの協賛社を日本のマーケットで探していたが、多くの企業は東京五輪を見据えている。それでもアリババと契約できたことは喜ばしい」と述べた。

 FIFAは汚職問題で幹部の逮捕などが相次ぎイメージが低下している。大会開幕直前に新規協賛社の獲得に成功し、バイル氏は「こういう状況で簡単ではなかったが、FIFAブランドやW杯、クラブW杯といった主要大会は、まだ多くの企業にとって魅力的であると確信している」と話した。