広島がオークランドとの開幕戦を制した。

 試合後の会見での森保一監督(47)の一問一答は以下の通り。

 -今日の試合を振り返って

 森保監督 フィジカル、球際の部分でタフな試合になると思っていた。オークランドはポゼッションがうまいし、しっかりと守備をしないといけない。球際勝負をしないといけないと臨んだ。いい時間帯に先制点を挙げることができ、けが人で3枚交代枠を使わないといけなかったが、シーズン中もやっていた勝ちきる試合展開をできたと思っている。

 選手がいいポジションから守備を仕掛けること。個々の局面で粘り強く守備をすることが我々のいいところ。推進力をもたらしたかったが、けがで交代枠を3つ使わないといけないという状況で、もっと相手に脅威になることができなかったのは残念。でも最後、勝ちきることを、世界の舞台でも出せたことはよかった。

 けが人は3人とも出られない。2人は膝、1人は足首。詳細は分からないが、歩いている姿を見ると次は難しいと思う。マゼンベの印象は個人の身体能力が高く、スピードとパワーを兼ね備えている。

 -メンバー入れ替え

 森保監督 連戦で戦ってきているし、疲労を考慮して選手を入れ替えて今季戦ってきた。チームの総合力で勝って、次のステージに行こうと。CSは心身ともにプレッシャーがかかった。最終戦から中4日でイベント等あって、回復の時間がとれなかった。よりフレッシュな選手を出して、この試合をものにすることを考えて選んだ。

 -90分プレーする選手少ないが、どう評価する

 森保監督 クオリティーはもっと上げないといけないが、直近から替えたメンバーは持っているものを出してくれた。フィジカル的にも90分プレーしても問題なかったと思う。みなさん練習見られていないから不思議だと思うが、Jリーグ優勝争いした終盤、皆川、浅野、野津田はレギュラー組を組ませて練習していた。チームとして組み合わせしてやってきた。自信を持って送り出した。天皇杯はすべて入れ替えて結果を出して勝ち進んでいる。皆川は直近4試合連続ゴールしている。

 -けがで3枚交代するのは初めてだが、判定については要望があれば

 森保監督 疑問に思う判定があったところはあったが、いつもあること。文句は言わずに、しつこく食い下がることないようにリスペクトしてやっていきたい。けがは判定よりもコンディションのところで、疲労を回復していないのもあって、いつもの感覚でアタックしているけど、遅れるという、イメージと体の動きが違って、疲労のところが関係あるのかなと思っています。

 -ボールポゼッション33%だったが。

 森保監督 まずはオークランドさんが強いチームでポゼッションもうまかったから、ある程度は仕方ない。我々も実際はボールを握って試合を動かしたいと考えている。けが人が出てしまって、ボールを握りながら運びたかったが、けが人の影響ある。先制点をいい形で奪って、相手に押し込まれても自分たちにとってカウンター攻撃のチャンスを受け止めて、うまくいかないときも落ち着いて気持ちを持ちつつ戦ってくれた。