アジア王者の広州恒大(中国)が助っ人ブラジル人MFパウリーニョ(27)の活躍で、北中米カリブ海王者のクラブ・アメリカ(メキシコ)に逆転勝ちした。

 後半10分に先制を許したが、同35分にカウンターからパウリーニョが持ち上がって左クロス。これをつないで、走り込んだMF鄭龍が左足で同点弾をたたきこんだ。続くロスタイムには左CKからパウリーニョが劇的ヘディングシュートを決めた。

 スコラリ監督も「彼はリーグで最も重要な選手。アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)でも最も重要な選手。彼は練習に一番最初に来て、一番最後に帰る選手。ケガをしても、痛いところがあっても練習する選手。空中戦のニアサイドでは、守備でも攻撃でも強い選手。代表でも今日のようなゴールをきめていたし、コリンチャンスでも今日のようなゴールをした」と手放しでたたえた。

 パウリーニョは「私だけのパフォーマンスだけでなく、チーム全体の姿勢が良かった。ビハインドがあっても逆転できた。1人じゃ勝てない。最後の10分、15分で盛り返せると信じていた。ほとんどの人はクラブアメリカが準決勝に進むと思っていたと思うが、ピッチで起こったことが全て」と胸を張った。