広島の森保一監督(47)が、打倒南米王者に燃えた。クラブW杯準々決勝から一夜明けた14日、大阪市内で先発組と控え組に分かれて調整を行った。初の4強進出を決め、次戦の相手は強豪リバープレート(アルゼンチン)。森保監督は「世界的にトップクラス」と敬意を表した。

 8月にG大阪がスルガ銀行チャンピオンシップでリバープレートと対戦した映像をすでに確認。「守備の厳しさ、攻撃のアイデアの豊富さ、さらに相手の嫌なところをどんどん突いてくる。(G大阪戦も)存分に発揮していた」と分析した。日本勢の過去最高成績は、07年浦和と08年G大阪の3位だ。決勝に進出した例はない。それでも「(勝つ)イメージを持ってやっていきたい。勝てばさらなる自信になる。この大会をチャレンジャーとしてやっていきたい」。

 FW佐藤寿人(33)も「間違いなくクオリティーの高い相手。昨日の相手(アフリカ王者のマゼンベ)より隙が生まれる回数は少なくなる。格上の相手に対して、うちがどう結果を出していくかがおもしろみの1つ」と不敵に笑った。16日の準決勝でJ1王者の実力を世界に見せつける。