ドイツが壮絶なPK戦の末、イタリアを下して4強進出を決めた。7日に行われる準決勝ではフランス-アイスランド戦の勝者と対戦する。

 先制したのはドイツ。後半20分、左サイドをFWゴメス(ベシクタシュ)が突破し、スルーパスを受けたDFヘクトル(ケルン)が折り返すと、ボールは相手DFに当たったが、こぼれ球に走り込んだMFエジル(アーセナル)が左足で押し込んで均衡を破った。しかし、イタリアは同33分、DFボアテング(Bミュンヘン)のハンドで得たPKをDFボヌッチ(ユベントス)が右足でゴール右へ決めて同点に追いついた。

 試合は1-1のまま延長戦でも決着が付かず、PK戦へともつれ込んだ。先攻のイタリアは2番手DFザザ(ユベントス)、4番手FWペッレ(サウサンプトン)、5番手ボヌッチが失敗。ドイツは2番手ミュラー(Bミュンヘン)、4番手エジルが失敗。2-2となり決めれば勝利となる場面でドイツ5番手MFシュバインシュタイガー(マンチェスターU)のキックは枠を外し、サドンデスに突入。緊張感の中、両チームとも8番手までが成功したが、イタリア9番手のDFダルミアン(マンチェスターU)のキックをGKノイアー(Bミュンヘン)が左手でセーブ。ドイツ9番手のヘクトルの右を狙ったキックは、飛びついたGKブフォン(ユベントス)の手をはじいてゴールに吸い込まれ、ドイツが6-5でPK戦を制した。