クラブW杯決勝のRマドリード-鹿島での疑惑の判定について、ジャニー・シカズウェ主審(ザンビア)の見解をスペイン紙アスなどが報じた。

 問題の場面は、2-2の後半45分。RマドリードDFセルヒオラモスが鹿島FW金崎を倒し、同主審は胸のポケットに手を入れてイエローカードを出そうとしながらも、結局は警告を出さなかった。このシーンについて「アシスタントレフェリーとのコミュニケーションがうまく伝わらなかった」と説明。「アシスタントレフェリーはイヤホンを通じて『No Card』(警告なし)と言ったみたいだが、私には『With Card』(警告あり)と聞こえた」とした。

 セルヒオラモスはすでに警告を1度受けており、この場面でイエローカードが出れば退場となり、試合の流れが大きく変わった可能性もある。通信事情は別として、スペインメディアの多くは退場が妥当だと報じている。同主審は「それだけのことだ。うまく伝わらなかっただけ」と騒動の収束をはかった。