26年W杯出場枠が32カ国から48カ国に増加したことを受けて、ドイツでも賛否両論が入り乱れた。ハンガリー出身のダルダイ監督(ヘルタ)は賛成。一方でドイツ代表のレーブ監督は反対した。11日付の独紙ビルトが報じた。

 10日、国際サッカー連盟(FIFA)は、スイス・チューリヒで行われた会議で現行の32カ国から48カ国によるW杯開催を決定した。これまで世界トップクラスの国のためだった大会は、211カ国あるFIFA加盟国の約4分の1が参加する大会になる。

【賛成意見】

 ダルダイ監督(ヘルタ) ハンガリーのような小国にとってはいいこと。ファンや選手のためには夢のようなこと。

 ラングニク氏(ライプチヒSD) 小国を見れば、この決断で大会に参加できる大きなチャンスを得たことになる。その熱狂ぶりを考えれば、私は理解できる決断だと思う。

 イビセビッチ(ボスニア・ヘルツェゴビナ代表FW) いい決断。18年大会からそうではないのは残念。そうしたら僕もプレーできたのに。選手にとってW杯でプレーするのは偉大なこと。より多くの選手が楽しむことができる。

【反対意見】

 レーブ監督(ドイツ代表) 純粋にスポーツ面からみると全くいいものがない。フランスで開催された欧州選手権(16カ国から24カ国に増加)でもクオリティーアップには結びついておらず、むしろ反対だった。タフな試合が増えた。車輪を回しすぎるべきではない。

 ルンメニゲ氏(Bミュンヘン代表取締役) スポーツ的な理由ではなく、政治的な理由で、そして相当な政治的プレッシャーによって決断された。

 バラック氏(元ドイツ代表) FIFAによる無責任な決断。サッカーへの攻撃だ。