バイエルン・ミュンヘンは18日に欧州チャンピオンズリーグ準々決勝第2戦で延長の末に2-4とRマドリードに敗れ、2戦合計3-6で敗退した。

 これを受けて20日の独紙ビルトは「アンチェロッティの今後は?」と報じた。これまでのBミュンヘン監督がそうだったように、大きな目標を取り逃したカルロ・アンチェロッティ監督には今さまざまなことが問われているという。

 アンチェロッティ監督はRマドリード戦後に「本当にいいプレーをした。全力で戦った選手を誇りに思う。準決勝進出まであと少しのところだった。最後には審判の判定が試合を決定づけた」とコメント。試合後、関係者が集まったウェステンパレスホテルで代表取締役カールハインツ・ルンメニゲは、監督のことを1度少しだけほめ、あとは選手について詳細に話していた。

 リーグ前半戦後にもその手腕に対して疑問の声が挙がっていた。「アンチェロッティのトレーニングはインテンシティ(激しさ)が十分なのか」「アンチェロッティの選手との接し方で大丈夫なのか」「アンチェロッティのシステムは正しいのか」。今年に入り、特にアーセナルに2度5-1で勝利したことで1度はディスカッションは終わっていたが、今回の敗退を受けてまた再燃しそうだ。

 なぜ2枚目のイエローカードで退場しそうだったビダルを最後までプレーさせたのか。正しいタイミングで交代していたら、このような負け方は防げたかもしれない。なぜレバンドフスキを下げたのか。アンチェロッティ監督は「戦術上の理由」と話したが、もっと適切な答えが必要などと報じている。