【レーバークーゼン(ドイツ)=佐藤成】日本代表FW塩貝健人(21)が所属するウォルフスブルクが敵地でレーバークーゼンに3-6の大逆転負けを喫した。日本代表帰りの塩貝はベンチ入りしたが、出場機会は訪れなかった。

悔しさを押し殺した。試合終了の笛がなると、ピッチへ。チームメートの方へ向かい、立ち尽くした。一時2点リードするも守備陣が踏ん張れず、後半に4失点して大敗。反撃の1点がほしい場面だったが背番号7がピッチに立つことはなかった。「今日は勝てるかなと思ったんすけど、やっぱり後半やっぱり実力差をみせられて、本当にちょっとずっとやばいですけど、マジでやばい」と危機感を露わにした。

ヘッキング新監督就任後、3試合で1試合しか出番がない。本人は根っからのストライカーだが、2列目でのプレーも求められる。代表デビューとなったスコットランド戦でアシストを記録したように調子はいい。出場すればやってくれるのではないかという期待感も大きい。「やっぱり結果を残さなきゃいけない。練習から点取って、次チャンスが来ること願っていくしかない」と自分に矢印を向けた。

初参加した代表活動では確かな手応えをつかんだ。「全然やれるというのは感じたし、練習の中でもアピールできてたし、体のキレも自分が一番あったと思うし、そういうのはやっぱ自信にはつながった」。一方でベンチから見守ったイングランド戦では、仲間が奮闘する姿から感じるものがあった。「球際のところは外から見てもすごいなと思ったし、チームでそういうところを身につけてやっていかないといけないと思う」と守備力アップの必要性を実感した。

ただこれまでも難しい状況を結果で変えてきた自負がある。今季オランダ1部NECナイメヘンでは途中出場から7ゴールをマーク。短い出場時間でも仕事を果たし、5大リーグへのステップアップをつかみ取った。この逆境を乗り越えてこそ、目の前まで迫るワールドカップ(W杯)北中米大会メンバー行きが近づく。

「代表にも呼ばれて、ちゃんと見てくれてると思うし、自分のことも森保(一監督)さんも評価してくれてると思うし、代表活動の中でも自分の強みというところは出せたので、全然悪くはないので、そこは悲観的にならずに、チームとして結果が出てないので、まず自分が出て、点取って勝たせるだけなので、簡単なことだと思う。地道に練習からアピールして、全然時間ないですけど、あと6試合で勝ちが必要なんで、頑張るしかない」

本大会まで約2カ月。勢いのある若手の存在は日本のチーム力を最大化する大切な要素の1つだ。残り6節となったクラブでの競争を勝ち抜き、大舞台で大暴れする。