メキシコ代表FWハビエル・エルナンデス(29)が24日(日本時間25日)、ブンデスリーガのレバークーゼンからプレミアリーグのウェストハムに移籍し、3年契約を結んだ。

 エルナンデスは、クラブを通じて「本当にうれしい。僕にとって、プレミアリーグは世界最高峰の舞台だ。機会がめぐってきたから、必死にサインしたよ。難しい決断ではなかった。ウェストハムは歴史のあるクラブだからね」とコメントした。

 エルナンデスは15-16年から2季、プレーしたレバークーゼンで、リーグ戦で17得点、11得点と2季連続2ケタ得点を決める活躍を見せ、欧州各国リーグの強豪が獲得を狙っていると報じられていた。

 その中で、プレミアリーグにこだわった裏には大きな挫折があった。10-11年に母国のグアダラハラからマンチェスター・ユナイテッドに移籍し、3季連続で2ケタ得点を記録も、定位置の確保に至らなかった。13-14年は24試合出場も4得点に終わり、スペインのレアル・マドリードにレンタル移籍した。

 Rマドリードでは控えながら、23試合に出場し7得点と復調の兆しを見せ、エルナンデス自身も残留を願ったが、かなわずレバークーゼンに移籍。失意の中、結果を残し、念願だったプレミアリーグ復帰のチャンスをつかんだ。

 エルナンデスは「スペインとドイツでは3シーズン、すばらしい時を過ごしてきた。でも英国は、僕のキャリアにおいて最初の大きなチャプターだった。戻ることが出来てうれしいよ」と、1度は挫折したプレミアリーグで真価を発揮することを誓った。

 昨季11位だったウェストハムは、ストークからオーストリア代表FWマルコ・アルナウトビッチ、マンチェスター・シティーを退団したアルゼンチン代表DFパブロ・サバレタを完全移籍で、さらにマンチェスターCからイングランド代表GKジョー・ハートを1年間のレンタル移籍で、それぞれ獲得。さらにエルナンデスと、プレミアリーグを経験した実績ある選手を次々と獲得し、大型補強を展開している。