バルセロナを退団したブラジル代表FWネイマール(25)が3日(日本時間4日)、フランス1部パリサンジェルマンに移籍した。同日、パリサンジェルマンの公式サイトが発表した。契約は、2022年6月30日までの5年。背番号は「10」となる。

 ネイマールはパリサンジェルマンの公式サイトを通じ、喜びのコメントを発表した。

 「パリサンジェルマンと契約できて、本当に本当にうれしい。僕がヨーロッパに来た時から、最も競争力があり野心のあるクラブだった。(移籍は)大きな挑戦になる。新しいチームメートと、ファンが望むタイトルを獲得するために戦うのは、最高のモチベーションだ。パリサンジェルマンの野心こそ、僕を魅了したものだ。僕は欧州で4季、戦ってきて挑戦の準備が出来ていると感じていた。チームメートを助け、クラブを新たな夜明けへと押し上げ、世界数百万人のサポーターを幸せにしてみせる」

 ナセル・アル・ケライフィ会長は「ネイマールをパリサンジェルマンに迎えることができ、尋常ではない巨大な喜びと歓迎の思いを抱いている。ネイマールは今、世界最高のサッカー選手だ。勝者のメンタリティーを持っている」とネイマール獲得の喜びを口にした。

 パリサンジェルマンは3日午後9時45分(日本時間4日午前4時45)、公式ツイッターを更新し「とてもうれしい発表をします。ネイマールがチームに到着しました」と、ネイマール獲得の第一報を発表。ポルトガル語で「歓迎 ネイマール」というメッセージがついた、パリサンジェルマンのユニホームを着たネイマールの写真をアップした。

 ネイマールのパリサンジェルマン移籍決定に先立つ3日午後、ネイマールの法定代理人のフアン・デ・ディオス・クレスポ弁護士がバルセロナのクラブ事務所を訪問し、契約を解除するためのバイアウト条項に明記された2億2200万ユーロ(約289億円)を支払った。その事実をバルセロナの公式サイトが発表し、移籍は決定的とみられていた。

 パリサンジェルマンは15〜16年シーズンまで国内リーグを4連覇したが昨季は2位だった。欧州チャンピオンズリーグでは過去5シーズンで4度、8強入りしている。

 今季のフランスリーグは4日に開幕し、パリサンジェルマンは5日にホームでアミアンSCと対戦する。