シュツットガルトの日本代表FW浅野拓磨(22)はアウェーのシャルケ戦に後半27分から出場したが、無得点だった。試合は1-3で敗れた。

 後半27分にDFベックと交代でピッチに投入された浅野は、そのまま右のアウトサイドに入った。しかし2点ビハインドという状況から、攻撃への意識を強く持ち、登場から1分後にはDF2人に囲まれながらも強引にシュートを放つなど、積極性を見せた。また同35分には、ゴール右にスルーパスを送り、ドニスの好機を演出するシーンもあった。

 試合について浅野は「右サイドバックで出るとは思ってなくて。入る前に伝えられて。でも言われることはいつも一緒で、どんどんボール持ったら前に走れって言われたんで。あんまりディフェンスを意識せずに、攻撃になったらどんどん前に参加していこうと思ってました。難しい状況ではありましたけど、ゴール前でボールを受けることもありましたし、チャンスを生かせれなかったなという感じですね」と振り返った。

 また、試合前に行われた元シャルケ内田の退団セレモニーには大いに刺激を受けたようだ。「移籍して違うチームでプレーしてるのに、わざわざ呼び戻してまで、セレモニーしてもらえる選手なんて、そういないと思いますし。それがやっぱり同じ日本人の選手がそうなっているというのはすごく刺激を受けますし。今の僕には全然考えられることじゃないので。次は僕たちの世代からそういう選手が出ていかないといけないなという気持ちになりますし、よりいっそう気合は入りましたね」と話した。(鈴木智貴通信員)